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歴史ある輪島塗を後世へ
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私たちについて
- 私たちは石川県輪島市で輪島塗の製造販売を生業としております、(株)輪島屋善仁(わじまやぜんに)と申します。輪島屋善仁は江戸・文化年間の1813年に創業されました。以来210年、漆芸の伝統の技をつなぎ、お客様へのご報恩を第一に漆文化の発展に努めてまいりました。
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- また1998年(平成10年)より岩手県二戸市浄法寺で、民間では最大規模の15,000本あまりの漆の木を植栽し、良質な日本産漆を安定して確保しながら、ものづくりに励んでおります。
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能登半島地震での被災
- 1月1日に発生した令和6年能登半島地震は、能登地方全域に甚大な被害をもたらしました。
まず初めに、亡くなられた方へ謹んで哀悼の意を表し、心よりご冥福をお祈りいたします。そして、未だ安否不明の方々が無事に戻られますよう、避難生活を送っている方々が1日も早く穏やかな日常へ戻ることができますよう、お祈り申し上げます。 - 今回の地震により、弊社も社屋・工房、設備、商品に相当な被害を受けました。下地塗や中塗に使用している建物の一部は使用不能となり、上塗室の設備も大きく損傷しました。また、社員の無事は確認されたものの、多くが自宅を被災致しました。
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- ショールームに展示していた漆器も多くが破損し、そのままでは商品とならなくなりました。貴重な日本産漆を保管していた倉庫が全壊し、また製作に長い時間がかかる輪島塗ですが、その製作途中の品を保管していた建物も全壊し、諦めざるを得ない状態です。
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- また弊社が平成に入り復元を手掛け、明治の塗師文化を表しました『塗師の家』(震災前の2023年に輪島市へ譲渡)も残念ながら震災当日河井町の朝市周辺を覆った大火災により焼失してしまいました。麗しい塗師文化の面影を宿したこの建築が跡形もなく消えてしまったことは、私たちに大きな衝撃と悲しみをもたらしました。
- 下記画像「在りし日の塗師の家」
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産地として輪島塗全体の大きな危機
- 輪島市では多くの漆器業者が店舗や工房を失い、各工程に携わる職人の多くが、自宅や作業場、道具や材料を失って仕事ができない状況に陥っています。木地師、下地師、研物師、上塗師、蒔絵師、呂色師など、多くの職人たちの分業のリレーによって長い時間をかけて作られる輪島塗は、どの工程が欠けても完成することができません。
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- 現在のような状況が続くと、再建を諦めて離職する者が多く出る可能性もあり、これまで数百年の間続いてきた伝統技術の継承ができず、輪島塗を未来へつないでいくことが困難になってきます。
この先も輪島塗を作って商いをしていくことができるのか、再びこの地で生活を再建して暮らしていくことができるのか…といった不安が、この輪島の町全体を覆っているようにも見えます。 -
輪島塗の復興を目指します
- しかしそんな中で、地震発生直後から、本当に多くの皆様から暖かいご心配、お気遣いのメッセージや激励のお声も多数いただきました。
- そして現在弊社の社員は仮設の場ではありますが、お待ちいただいているお客様のもとへ一日でも早く商品をお届けできるよう、前を向きながら一同力合わせて頑張っております。
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新たなチャレンジこそが職人の活力です
- 職人はどんなときでも、お客様からのご期待が込められたご注文や、新しいチャレンジがあればものづくりへの活力が湧き、何を置いても仕事に向かうことができると信じております。
- 今回購入してご支援頂くことで、新しいものづくりに取り組むことが出来ます。またこれまでお使い頂いたことのない方にも輪島塗の魅力を知って頂き、歴史ある輪島塗を後世に残していければと考えております。
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商品につきまして
- また、品目について、生産体制の都合によりお手元に届きますまで大変お待たせいたしますが、当社製品ラインナップの中でも大変永らくご愛顧頂いておりますホットカップ(下記画像)をはじめ、日常の暮らしの中で潤いを感じて頂ける御品をご用意致しております。
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最後に、再び「最良のものづくり」をめざして
- 冒頭にも申しましたが私たち輪島屋善仁は1813年、江戸・文化年間の創業です。江戸時代、輪島の塗師屋は全国を行商する際、輪島から来たという意味で屋号の前に「輪島屋」をつけて名乗りました。以来210年あまり、その歴史的な名称を現在唯一受け継ぎ、輪島塗の伝統の美を今日までつないでまいりました。
弊社の工房では、創業以来の家訓である「職人は人格崇高たるべし」 「漆・技・意匠は最上たるべし」...を実践するために、熟練職人の分業による工房での一貫生産を守りながら、材料・技・意匠において「史上最良のものづくり」をテーマにしています。
今回この様な機会を頂く中、一人でも多くのお客様にお力を貸していただけましたら誠に幸甚です。復興により、能登地域全体の再生にも微力ながら貢献したいと考えています。ぜひご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。 -
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1月1日に発生した能登半島地震により、伝統工芸である「輪島塗」が大きな被害を受けました。日本特殊陶業は、ものづくり企業として「輪島塗」の復興を支援するため、この企画を考えました。
- 輪島塗事業者の皆さまに、どんな支援の方法がニーズに合っているのかをヒアリングさせていただいた結果、「職人にとっては新しい仕事があること、作ることを求められることこそ活力になります。つまり、作り手の方々が崩れた工房を立て直し、避難先から職場に戻る為に必要なことは、取り組むべき目標やチャレンジすべき仕事があることです。この支援の機会に、輪島塗という伝統工芸のすばらしさを一人でも多くの方にお伝えしたいと考えております。」とのことでした。
そこで、私たちは、輪島塗の職人の方々がこれから作る製品を返礼品としたファンディングを募る、という形での支援を行うことにしました。
熟練の職人の復興にかける想いに対してご支援をお願いいたします。