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プロジェクトの詳細
- 漆を塗った革といって思いつくのは、鹿革に漆を塗った印伝(いんでん)だと思います。しかし今回紹介させて頂くプロジェクトは、牛革に直接漆を塗った黒漆革になります。漆を塗っては拭き取る作業を繰り返す為革の強度が増し、何年経っても劣化しにくくなります。漆が塗られたところがキラキラ光る事から社内では『革のブラックダイヤ』と呼んでいます。
あまり知られていませんが、漆革の歴史は古く甲冑などの装飾に使われ、現代では剣道防具の一部に使われています。
このプロジェクトを通して悠久の時を超え受け継がれてきた伝統的な漆革、まさにクールジャパン(Cool Japan)を再認識して頂けたらと思います。 -
黒漆革ポシェット
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★たっぷり収納
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- バッグの開閉はギボシ金具に革をはめ込むだけ。付け外しも簡単です。
組成 表側:黒漆革/中ポケット:綿生地 -
★外側のサイズ
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★内側仕様とサイズ
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黒漆革三つ折り財布
- キャッシュレスだからこそコンパクトに持ち歩く!!
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★財布は最低限収納できて使いやすいをコンセプトに作りました。
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- 昨今では超薄財布などが一部で流行っていますが、実際に弊社でも作ったこともありますし、自分自身使ってみることもしました。
確かに薄くてポケットに入れた時フィットするのですが、『あっ、あのカードが入っていない』『薄くした分、この部分に力が掛かって革が破れてきた』など不都合なことも生じてきました。そのようなこともあり、今回は薄くもなく厚くもなくほど良いをコンセプトにこの財布を作りました。 -
★外側のサイズ
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★内側仕様
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黒漆革名刺入れ
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★外側のサイズ
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◆漆とは
- 漆の木は日本をはじめ、中国、台湾、ベトナムなど、東アジアにしかなく、「漆」や「漆器」全般がjapanと表記されていることがあります。
漆といえば触れるとかぶれてしまうというイメージがありますが、実際は完全に乾いている状態の漆に触れてもかぶれません。
漆を塗る作業はもちろん、実は塗った漆を乾かすのも難しく、24度~30度の気温と75%~85%の湿度を必要とし、漆を乾かすために室(ムロ)と呼ばれる人工的に作った密閉された大きな空間の中に湿らした布などを吊るし、保湿しながら乾かします。
湿度が高いと乾きにくいように思われますが、漆は乾いて固まった状態になるのに水分を必要とします。水分が蒸発するときに、漆の主成分であるウルシオールが化学反応を起こして酸化し、ウルシオール同士が結びつき、固体となります。固まった漆が非常に丈夫なのは、そのためです。 -
- 漆塗りにもいくつかの技法がありますが、漆を何度も摺り込んでは布で綺麗に拭き取る作業を繰り返す、「拭き漆(ふきうるし)」とも呼ばれているものが一般的です。
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- この工程を何度か繰り返すと、最終的にきれいな艶が出てきます。
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◆印伝と黒漆革の違い
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印伝とは
- 国内では『甲州印伝』とよばれるものが有名で、400年以上の歴史をもつ伝統的な革製品です。この印伝は鹿革に漆で柄を付けたものになります。しかし最近では鹿革の入手が難しくなり、中国南部、台湾に分布する「キョン」などがよく使われています。
漆付けの作業は温度と湿度を管理された空間で行われます。鹿革に模様が彫られた型紙をのせ、その上から漆をヘラで何度も重ね塗りを行います。(Tシャツにプリントを施すシルクスクリーン印刷をイメージして頂ければわかりやすいと思います。) -
- 型紙から剥がせば漆による模様が描かれます。
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- ただこの印伝の場合、鹿革のサイズと模様をプリントする際の型紙のサイズの制限があるので、小物や小型バッグに制限されます。
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◆黒漆革とは
- 鞣した成牛の革(サイズが大きいので背中から半分に裁断された状態(約)縦1m×横2m)に本漆を塗った革を指します。漆を塗っては拭き取る作業を繰り返す為革の強度が増し、何年経っても劣化しにくくなります。
また印伝と違い牛革そのものに漆を塗るため、この革を使ってボストンバッグと言った大きなバッグを作ることもできます。 -
★漆を塗る前の状態
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★少しずつ漆を付けて塗りこむ作業(漆でかぶれないように夏でも手袋を付けての作業)
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★塗りこんだ漆を拭き取るタンポ
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★漆を乾燥させる室(ムロ)
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- 塗ってはタンポで拭き取り、室(ムロ)に入れて乾燥させ、また塗ってはタンポで拭き取り室(ムロ)に入れ乾燥させるといった気の遠くなる作業を4、5回繰り返す事でようやく出来上がります。このように手間暇がかかる為、本漆革が出来上がるまでに数ヶ月掛かります。
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★仕上がった黒漆革
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- 職人さんが額から汗を流し、気の遠くなる作業を繰り返すことにより革の強度が増し、何年経っても劣化しにくくなります。
仕上がった黒漆革は塗り重ねた漆がキラキラ光る事から社内では『革のブラックダイヤ』と呼んでいます。 -
- 5年経過してもなお、漆革部分に劣化や色あせなどは見られません。これは決して妥協を許さない職人の心意気のあらわれです。
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ギフトラッピングも承ります
- 本製品は、ご希望者に限り無償でラッピングさせて頂きます。大切な身の回りの方々、家族や友人、会社の同僚など、日頃の感謝の気持ちを贈り物として渡す際にぜひご検討されてみてはいかがでしょうか。
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- ※包装紙やリボンの色・デザインは弊社のお任せになります。
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リターン一覧表
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◆ご購入品のお届けスケジュール
- ①2023年12月Start~2024年1月末 プロジェクト実施期間
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②20241/中旬~2024年2末 革の手配&生産期間
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③2024年3月からご購入品を順次お届けいたします。※3月末までにはお届けを完了いたします。 -
◆縫製風景(ミシン掛けの様子)
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- 日本の職人の技術は世界的に見て非常に優れています。それに+αして若いデザイナーのアイディアで、【made in Japan】らしい高品質な今までにないような商品を皆様に提供します。
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よくある質問
- Q. 商品の取り扱い方法は?
A. 以下の事にご注意ください。
● 湿気やカビが付きやすいところでの保管はお避け下さい。
●濡れた時は、柔らかい布で軽く押すようにして素早く水分を取り去り、通気性の良い状態で保管してください。
●革のアフターケアは、特にクリームやオイルなどを付けなくても柔らかい布で乾拭きする程度で十分美しい状態を保てます。
Q.直射日光の熱や雨にぬれた場合漆が溶け出すことはありませんか?
A.このバッグに使われている漆は神社仏閣の内外の装飾で塗られている漆と同じですので、直射日光や水などで溶け出すことはありません。 -
実行者紹介
- 大学卒業後、ハンドバッグとは全く無縁の教育関係の会社に入社。社会人や大学生の教育に携わりながら営業・事務なども担当。
約7年後、現在の株式会社櫻井(創業1950年)に入社。生まれたときからハンドバッグに囲まれて育ち、学生時代はバッグの検品・梱包・袋詰め・配達などのアルバイトを行っていたのでこれらの仕事は特に問題なくこなせたが、縫製には携わったことが無く、営業や展示会などでお客様との商談でバッグの仕組みや縫製がわからず苦労の連続。
業務終了後の時間を使って1年間のバッグ教室通学でバッグや小物の縫製を学び、一通りのものは作れるようになり、現在は営業兼企画開発を行う。現在私が株式会社櫻井の3代目になります。 -
最後に
- 最後までご覧頂きました皆様、ありがとうございました。
弊社が商品作りにおいて大切にしていることは、ご購入いただいた方にいかに満足いただけるかという点です。しかしながら新商品を発表するときはいつも不安で、会議に会議を重ね納得のいくものを作ってもいろいろなご意見を頂戴いたします。ですから商品販売後もお客様の声に常に耳を傾け、改良点などがあれば次の商品開発に活かしております。
今回の商品も決して完成したものではなくバージョンアップ品が出るかもしれませんが、その点はクラウドファンディングの特性をご理解頂いたうえで応援いただければ嬉しく思います。
これからも現状に甘んじることなく頑張りますので応援宜しくお願いいたします。 -
リスク&チャレンジ
- 職人さんとは現在の仕様とデザインを実現できるようにプロジェクトを進めておりますが、開発中において若干のデザインや仕様が変更になる可能性もあります。
また製造スケジュールについては、プロジェクト成功を想定した数で調整しておりますが、想定を大きく上回ったご購入があった場合、職人さんが1本1本縫製していくため、お届けが遅れる可能性があります。
原則として、配送遅延に伴う購入のキャンセルはできませんが、配送予定月から6ヶ月を超えた場合には、希望者に限りキャンセルにて対応させていただきます。
上記のようなことが発生した場合は、できるだけ早く活動レポートなどで共有を行っていきます。 最後になりましたが社員一同心を込めて対応していきますので、応援宜しくお願いいたします。