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【日本茶のように気軽に淹れられるコーヒー専用の急須。 雑味や渋みを軽減し、まろやかな味わいに。】
- 「急須で手軽にコーヒーを淹れられれば。」そんな発想から生まれたコーヒー専用の急須。伝統の技を継承し、日本六古窯の一つでもある「常滑焼」は焼き物で有名な産地。
その常滑焼で仕上げた本品は、内側を素焼きで仕上げる事で雑味や渋味を吸収しながら、特注のステンレスフィルターで漉すためフレンチプレスのようにコーヒーの旨味や風味がダイレクトに楽しめます。 -
【日常の何気ない会話が誕生のヒントに】
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- コーヒー急須が誕生したきっかけは友人同士の何気ない会話から。コーヒーが好きで普段レギュラーコーヒーをドリップして飲んでいるのですが、何かと手間がかかり面倒臭い。という共通の話題から始まりました。
そんな時、もしかして自分たちだけでなく他の人も同じような気持ちでコーヒーを淹れているかもしれない。もし、手間が省けて、楽に片付けられて、しかも美味しいコーヒーが淹れられたら、もっと、もっとコーヒーを楽しめるのではないか。この想いを実現させるため、本品の開発が始まりました。 -
【コーヒーの美味しさを引き出す工夫と常滑焼】
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- 紙製のフィルターは微細な粉や雑味はカットしますが、コーヒーの旨味や油分なども吸収してしまいがちです。本品は100メッシュの微細なステンレスフィルターで濾すため旨味や風味がダイレクトに楽しめるように工夫しました。
また、内側の無釉薬の素焼きは炭のように多孔質で、表面に無数の微細な孔が開いているため、まろやかなお茶を淹れるようにコーヒーの渋みや雑味を吸収してくれる効果も期待できます。常滑焼ならではの技術と工夫が詰まった急須に仕上がっています。 -
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【簡単に淹れられ、簡単に片づけも】
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- 淹れ方は簡単。カゴ網フィルターに中~粗挽きの粉を入れ、お湯を少し回しかけて1分ほど蒸らします。後は飲む分のお湯を入れたら2~3分待ってからカップに注げば香り豊かで旨味のあるコーヒーが出来上がりです。
急須本体やフィルターの洗浄も簡単で、カゴ網フィルターは繰り返し使えるため紙フィルターのように買い置きする必要もなくエコで経済的。 -
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【リニューアルされた使いやすい持ち手。1杯だけ飲みたいときに最適なサイズ感】
- お客様のリクエストに応えリニューアルしました。指が入れやすい大き目の持ち手はしっかりと握ることができるので注ぎやすい持ち手に仕上げています。
おちょぼ口のような細めの注ぎ口はカップにコーヒーを入れやすく、入口の開口部も広めに取っているため、洗う際に楽に手が入れられる洗いやすい作りに仕上げました。
表面は常滑焼特性の朱泥の雰囲気を残しつつ、薄く塗装を施した趣ある和の雰囲気が見事なグラデーションで彩られています。容量もマグカップ約1杯分、コーヒーカップなら約2杯分とコンパクトで気軽に扱える容量で、丸みを帯びた流線形のボディに仕上げています。 -
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【何故、急須でコーヒーを?レギュラーコーヒーを淹れる際の問題提起】
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- 急須でコーヒーを淹れるに当たり、今まで淹れていたコーヒーの問題点を記録しました。
・準備が大変(ドリッパーやポット、紙フィルターを用意したりなど)
・ランニングコストがかかる(紙フィルターが使い捨てのため)
・ゴミが思った以上に出る(紙フィルターのゴミ)
・後片付けが面倒
・気軽に淹れられない
・粉末状のコーヒーの粉をどのように処理するのか
などが、挙げられました。 -
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【問題点から解決策を考え、お茶の知識から急須を選択】
- 色々な問題点が考えられる中、次に解決できる方法を考えたところ、「そう言えば、お茶も煎茶や粉茶など様々な茶葉があるが、お茶を淹れる時は全て急須で完結できているな。」と、思いつきました。
昔からお茶を淹れる際は急須を使い、特に常滑焼の急須を使用することで、手軽に淹れられ、お茶がまろやかに美味しくなる知識から、もしかしたらコーヒーでも同じことが起こらないか?という視点から着手していきました。 -
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【問題点を解決に向けて取り組んだこと】
- <問題点1・準備が大変>
解決策→これは、淹れる道具を極力無くし、1個で解決できるようにしてみよう。
<問題点2・ランニングコストがかかる>
解決策→紙フィルターで濾さなくてもお茶のようにメッシュのストレーナーで代用できないか?
<問題点3・ゴミが思った以上に出る>
解決策→こちらも、紙フィルターを無くすことでお茶のようにそのまま捨てられないか?
<問題点4・後片付けが面倒>
解決策→なるべく洗い物を少なくして、手に触れる回数を減らすことを目標に。
<問題点5・気軽に淹れられない>
解決策→飲みたいときにすぐに淹れられる気軽さを急須で実現できないか実験。
<問題点6・粉末状のコーヒーの粉をどのように処理するのか>
解決策→こちらは非常に目の細かいステンレス製のメッシュフィルターを採用。100メッシュの微細なステンレスフィルターで濾すため旨味や風味がダイレクトに楽しめるように工夫しています。
※完全に濾すことは不可能なため、多少の濾し残しが出ます。
これらの解決方法でひとつひとつ試していき、複数回実験や試行を繰り返すことで、結果的に行きついたのが急須にすることで問題の解決は可能になりました。 -
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【問題は解決。次は美味しさの実現を目指して】
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- 手間や気軽さの問題は解決しました。次に立ちはだかった難問は、一番大きな問題「美味しさ」。やはり主役はコーヒーそのもの。それが美味しくなくてはいくら外見が立派でも、中身が伴わなくては本末転倒に。
そこで候補に挙げたのがお茶などの茶器の焼き物で有名な「常滑焼」です。常滑焼は「日本六古窯」のひとつで、古来より日本を代表する焼き物です。
常滑焼特有の多孔質の表面は、渋みと雑味を吸収してくれる効果も期待でき、お茶と同様、コーヒーの渋みと雑味も吸収することが可能ではないかと考えました。
そしていくつもの試作を重ね、現在のコーヒー急須をつくっていきました。 -
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【試作を使ってみて実験。味覚テストでも数値で評価】
- 早速出来上がった試作品を使い、試飲することに。多少自己評価が高かったことと、思いが上乗せされたこともあり、初回一口目はとても美味しかったことを記憶しています。
「良し、これなら問題ないかも」という安心感と、「他の人はどう判定するのか」という不安感が去来し、一人では判断できないと思い、科学の力を借りようと考えました。
そこで、「群馬県立産業技術センター」に試作品を持ち込み味覚試験を行いました。試験は「渋み」「雑味」「苦み」など5項目に渡り判定を行い、その結果を数値化することで科学的に判断することで評価を待つことにしました。
結果は紙フィルターを使用した際のコーヒーと比較して酸味はそのままに、渋みや雑味は数値が減少しまろやかになっていることが確認できました。これがコーヒー急須が完成した瞬間です。 -
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【常滑焼の熟練職人による生産の協力】
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- <富仙窯>
1994年(平成6年)。常滑の老舗窯元である「澤田製陶」と「山本製陶」が合併して誕生した富仙窯。主に急須をはじめ、耐熱陶器などの製造を行う窯元ですが、急須を製造する窯元では使われない、「トンネル窯」を用いて商品を焼き上げています。機能性を重視した商品構成にこだわり、熟練職人による繊細な技術は焼き上がる作品に趣を与え、多くのファンを持ちます。
初期工程から完成まで全て手作業で行い、細心の注意を払いながら作り上げられた製品は、独特の雰囲気を醸し出し、作品に品を与える仕上がりになっています。
細かな箇所も見逃さず、妥協を許さない職人たちの姿勢が作品に滲み出ており、使う人の立場になって試行錯誤し完成させる窯元として有名です。 -
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【来客の話題作りにも】
- 独特の発想で作り上げられた世にも珍しい「コーヒー専用の急須」は、簡単に淹れられ、お手入れも楽に済ませられるように形状や焼き方などにこだわっています。コーヒーカップ2杯程度まで淹れられるので、お客様の目の前で淹れて見せれば話題作りにもなります。
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【最後に】
- ゴミも少なく、お茶のように淹れられる急須型にすることで、自分自身で家族でそして来客時にも楽しめる美味しい一杯が堪能できます。新しいコーヒーの楽しみ方を是非ご覧ください。
ご支援のほどどうぞよろしくお願いします。